マンションはいつ売る?売却に最適のタイミングは

人によっては一生の内で一番大きな買い物となり得る不動産。それは買う時だけではなく売るときにも言える事です。思い出の詰まった住まいを手放す訳ですから、せっかくなら出来るだけ高く売りたいですよね。今回はマンションの売却について様々な視点から効果的なタイミングをご紹介します。

市況からみるタイミング

不動産の価値というのは世の中の動きに非常に敏感で、社会の有り様によって大きく変動します。例えばリーマンショックのような世界的な恐慌が起きた直後には資産価値が下落し、マンションを高く売る事が困難です。

反対に、オリンピックやワールドカップの様な世界的な祭典が自国で催される場合には市況が回復し、イベントの開催時期まで売却価格が上り調子になる事が多くなります。

マンション売却のタイミングを市況から判断する場合には日本の国内情勢だけではなく、世界各国の経済状況を正しい知識を持って分析する事が必要になります。

築年数からみるタイミング

あなたが自分で中古マンションを買うとしたら、築年数が古く老朽化が進んだ物件よりも築浅で設備の整った物件の方が魅力的に感じるのではないでしょうか。マンション売却価格の推移にはある程度の傾向が見られます。

まず新築マンションをピークとして、新築~築5年にかけて2割程売値が下がって行く傾向が強いです。築6年~15年にかけてはそれ程下落の幅は大きくなく緩やかな下降線を描きます。そして築15年から20年にかけてまた大幅に売値を落とし、築20年物件の平均的な売値は新築の約6割強です。築21年以上の物件では新築の4割程度が平均的な売値とされています。

以上の価格推移の傾向や住まいとしての費用対効果を考慮すると、マンションは築6〜15年辺りが売却のタイミングに適していると言えるでしょう。

季節からみるタイミング

マンションの売却タイミングを考えるにあたって、一番分かりやすいのは季節から見る事でしょう。新しい住まいを探す人が多ければ多い程需要が高まり、不動産の価値は上昇していく事になります。つまり、引越しシーズンに合わせて売りに出す事がポイントなのです。

日本で言えば進級や進学、就職によって新生活が始まる4月と辞令による転勤が多い9月が引越しシーズンになります。特に4月の新生活に合わせて、2月と3月は1年の中で最も物件が売れる時期です。峠を越してしまうとほとんど買い手がつかなくなってしまうので、出来るだけ早い段階から売りに出す準備を進めておく事が重要なポイントになります。

自分の事情のみで決めないのがポイント

マンションを売りに出す事情は人それぞれですが、買い手にとっては売り手の事情は知る由もありません。「キレイに使っていた」「買ったときは高額だった」と言った理由では高く売る事は出来ません。

マンションを高く売却する為には日ごろから世間の状況を読み取り、不動産の需要が高いシーズンを見極める事がポイントです。