空き家の実家を相続!どんな活用法がおすすめ?

親から空き家の実家を相続したものの、活用法が分からないという人は少なくありません。
そして空き家として放置された実家は社会問題化しているため、いつまでも放っておく訳にはいきません。
そこで今回はオススメの空き家活用法についてご紹介します。

 

子供や親族が住む

空き家の実家を相続した場合の活用法として、まず考えられるのが子供や親族が住むことです。
実家は自分が生まれ育った場所であり、両親や兄弟との思い出が詰まっている場所でもあります。
そんな大切な実家を残せるのが大きなメリットです。また地方の実家(持ち家)は大きくて広い傾向にあるのが特徴です。
そのため賃貸のマンションやアパートに住んでいる人にとって、実家に住むことは広い家に住めるチャンスとなります。
注意したいのは相続人の数です。相続人が1人だけなら話はスムーズに進みますが相続人が複数いるとなると少し複雑になります。
将来揉めないように、相続人同士でしっかりと話し合いをした上で誰が相続した実家に住むのか決めることが重要です。

 

賃貸にして家賃収入を得る

空き家の活用法として、賃貸にして家賃収入を得るという選択肢もあります。
この活用法のメリットは賃貸料という、継続的な収入が手に入ることです。
また賃貸なら思い入れのある実家を壊す必要がありませんし、人が住むので実家の老朽化を防げます。
また、国も空き家を賃貸物件として利用する方針を示していて、借主負担DIY型賃貸契約の普及を進めています。
この賃貸契約は借り主に自由なリフォームを認める代わりに原状回復義務を免除する契約です。
そのため空き家の持ち主はリフォーム・修繕費用を抑えることが可能です。
ただし賃貸に出せるかどうかは立地条件が大きく影響します。
そのためファイナンシャルプランナーなどの専門家に、空き家の立地条件や賃貸需要を判断してもらうことも大切です。

 

売却して現金化する

空き家となった実家を売却して現金化する、という活用法もあります。
売却のメリットの1つが現金が手に入ることです。
特に相続人が複数人いる場合は、分割しやすい現金の方が相続人同士のトラブルも起こりにくいです。
また、空き家の管理責任から解放されることもメリットの1つです。
法律では空き家の維持管理は所有者の義務とされていますし、空き家とは言え固定資産税・都市計画税などの税金も発生します。
売却すれば、空き家の管理に伴う様々な負担から解放される訳です。
ただし空き家の売却には時間がかかります。都心部にある好条件の空き家でも3カ月前後、地方の山間部にある空き家は売却まで1年以上かかる可能性があります。
なかなか買い手が見つからない時は不動産業者を変える、売却価格の設定額を下げるなどの対策が必要です。

 

老朽化が進んでいるなら解体という選択肢も

空き家の活用法には住む・賃貸・売却など様々な選択肢が存在します。
しかし空き家の老朽化が余りに進んでいる場合、住む・賃貸・売却という活用法も難しくなるでしょう。
そんな時は空き家の解体という選択肢もあります。
空き家を解体して土地だけにした方が買い手が付く可能性もあるので、老朽化した空き家の所有者は検討してみましょう。